キレて大声で叫んだり自分のことを叩いたり傷つけることがほぼなくなりました

(女性、30代、会社員)

【チャイルドセラピスト講座 第8回】

1.バーストラウマとは?人に説明する時に、どのように説明しますか?

妊娠中に考えていたこと・思っていたことが、お腹の赤ちゃんにも伝わっていて、赤ちゃんが自分の感情だと勘違いしてしまったり、体調不良や辛かった・・ということが、赤ちゃんが「自分のせいでお母さんを苦しめた」「自分はダメだ」と勘違いで自己否定をしてしまうことがある。
また、出産後、新生児室に入りなんの説明もなく母親としばらく離れてしまい、泣いても泣いても母親が来てくれないことで、「自分がダメだから」「お母さんは自分のことが嫌いだから」など母親と離れたことは自分が悪いからだと勘違いしてしまうこと。
また、その時の勘違いにより「自分はダメだ」などの自己否定、存在価値の否定が残り、成長していく過程で様々な問題を引き起こす原因となりうる。

2.妊娠中に考えられるバーストラウマには、どのようなものがありますか?
それをどういうやり方で癒していけると思いますか?

お母さんが妊娠したことを快く思っていなかったり、不測の妊娠で戸惑っていたり、出産への恐怖心があった場合、お腹の中の子供が
「自分がお母さんを苦しめている。自分はダメだ」
「自分は生まれてきてはいけないんだ」
「自分がダメだから嫌われているんだ」
と勘違いしてしまっている。

(癒す方法)
・「嫌われていると思ったんだね。寂しかったね」など寄り添う言葉がけ。
・「不安な気持ちはお母さんの感情だから、あなたがダメだからじゃないよ」など勘違いの書き換えをする。
・毛布にくるんで、生まれるごっこをする。
・「生まれたいタイミングで出てきていいんだよ」「出てきてくれてありがとう」「やっと会えたね」
・胎内退行などのイメージ療法を行なう。

3.出産後に考えられるバーストラウマには、どのようなものがありますか?
それをどういうやり方で癒していけると思いますか?

出産後、赤ちゃんは新生児室、お母さんは病棟と母子分離され、泣いてもお母さんが来てくれないことで
「お母さんに嫌われているんだ」
「自分がダメだからお母さんが来てくれないんだ」
「こんなに泣いている(寂しい)のになんで来てくれないの!」
と赤ちゃんが勘違いをして、あきらめや怒りを感じ、感情のフタをしてしまうこと。

(癒す方法)
母子分離のことを子供にも話してあげる。
お母さんはあなたのことが嫌いだから離れたんじゃないよ。
あなたの身体に問題がないか、検査してもらう必要があって、病院の方針なの。
お母さんは身体を休めていただけだよ。
お母さんもあなたと離れ離れになって寂しかったよ。

4.幼稚園・保育園児が「行きたくない」という理由には、どのようなものがありますか?
どう対応したらいいと思いますか?

出産時の母子分離が「喪失の体験」となり、「またお母さんがいなくなっちゃうかもしれない」という恐怖心がある。
設問3のように母子分離のことを話し、バーストラウマを癒したり、「お母さんはいなくなったりしないよ」など、お母さんは離れていても心は繋がっていることを伝え続ける。

5.友達を叩く、かじる子の心理は? どう対応したらいいと思いますか?

「自分はダメだ」「自分は嫌われている」という勘違いにより、自分の周りはみんな敵だと思っていて、攻撃される前に自分が攻撃をしてしまう。
子供だって本当は乱暴したくないので、なぜそうするのか観察する。
「自分はダメだ」「嫌われている」という勘違いがバーストラウマからきている可能性もあるので、洞察し、バーストラウマを癒したり、勘違いであることを伝える言葉がけをする。

6.「ふん、どうせ!私なんて!」とすねてる子には、どう対応したらいいと思いますか?

自分は愛情をもらえていない、嫌われていると勘違いしているので、バーストラウマを癒したり、ちゃんともらえた時のことを説明してあげる。
また、感情が出てきたときにしっかり泣かせきってあげる。

7.無理難題を言って大人を振り回す子の心理は? どう対応したらいいと思いますか?

以前、我慢したことがあり、それが反応している。
「帰りたくない」など言って聞かないときは、「置いてくよ」「勝手にしなさい」など突き放すのではなく、「待て待て~」と追いかけたりするなど、かまってあげる。
「あなたのことをちゃんと想っているよ」ということを伝えてあげる。

8.友達からはずされるイジメを引き寄せる子の根本的原因は?
その子にどう対応したらいいですか?

自分自身の存在価値の否定。

「自分はダメだ」「自分は嫌われている」などの存在価値の否定はバーストラウマの可能性が高いので、寄り添う言葉がけや勘違いの書き換えをしたり、生まれるごっこなどのイメージ療法を行なう。

9.男の子、男性、お父さんを嫌う女の子の根本的原因は? どう対応したらいいですか?

お母さんが妊娠中に、お父さん(夫)や男性を嫌っていた可能性がある。
(対応策)
女の子(娘)をお腹に戻すイメージをして、「お父さんや男の子が嫌いっていうのはお母さんの気持ちだから、あなたの感情じゃないんだよ」と伝え、お母さんの感情を自分の感情だと思っている勘違いをなくす。

10.思春期の子が殻に入った時、親として大人としてどう対応したらいいと思いますか?

子供の中の良心という名の神様を信頼して、そっと見守る。
子供に心配の触角を伸ばしてしまったら、自分に戻し、「私は何が心配なんだろう」と自分に聞いてみる。

11.勉強のやる気が起きない子に対する、言葉かけと対応のしかたは?

勉強をするべきなのは子供本人も十分わかっている。
「できない自分はダメだ・・」と思っているかもしれない。
『お母さんも家事やりたくないこともあるよ。その「やりたくない」という気持ちを味わってごらん』と子供に感情・気持ちを十分に味わわせる。

12.上記2~11の内容で、自分にもあてはまり、形を変えて表面化してたり
同じように振舞っている部分があればひとつひとつ具体的に例を書いてください。
(例:夫が茶碗を洗ってくれているのに、今度は掃除機も!洗濯も!
こんな形じゃないとイヤ!と無理難題を言っている私、など)

(9の男性を嫌うこと)
勤め先が男尊女卑の風潮がまだ残っており、入口のドアを押さえたり、エレベーターのボタン操作など、私がやっていても大半の男性社員はお礼を言うことも会釈をすることすらせず、「当然のこと」といわんばかりの態度をします。
電車であったり、普段の生活の場でも男性(特に中高年の方)の横暴な振る舞いや、自己中心的な行動を見ると、
「男だからって偉そうに!」「なんで女性を下に見るんだろう」とイラッとすることが多々あります。

(6のすねている子)
夫が自分の気持ちを察してくれないとき、大事にされていないと感じた時に「どうせ・・」「私のことなんとも思っていないんだ」「私なんて夫にとってそれほどの存在なんだ」と勝手に被害者意識になったり、何か言われても「どうせ」とひねくれて、そっけない態度をとってしまうことがあります。

13.8回目、全体を通しての感想は?

自己否定のクセは幼少期の親との関わりや出来事が影響していると思っていましたが、この講座を学ぶにつれて、そしてこの8回目でバーストラウマの影響がとても強いのだと実感しました。
以前からなんとなく「イジメはいじめられる側もいじめる側も根本は同じ」と感じてはいましたが、やはり「存在価値の否定」から起こっているのだとわかり、納得しました。
また、講座を通しても母へ感じるモヤモヤや行き場のない想い、どこか突き放すような想いがまだまだあったのですが、胎内退行のイメージ療法では自分が産まれるときも苦しくなく出てこられたし、私を見た母がとても嬉しそうに笑っていたのが印象的で、自分もすごく嬉しくて涙が出ました。
以前、恵さんが「経験してないことや自分の中にないものはイメージできない」とおっしゃっていたので、私が生まれたとき、母は本当に喜んでくれていたのだと思えました。

14.この講座を修了し、始めた頃と現在と、
自分自身に、家族に、職場に、どのような変化を実感できますか?

1番の変化はブチッとキレて大声で叫んだり、自分のことを叩いたり傷つけることは皆無というくらいほぼなくなりました。多少の爆発はあっても、少し冷静に観察することができたり、何よりも「自分を傷つけなくなった」ことは私にとってとても大きな変化です。
今思えば、自傷行為も「自分はダメだ」という自己否定からきていたのではないかと思いますし、自傷行為がなくなったということは自己否定も薄れてきているのかなと感じています。

子供に対しても100%とまではいきませんが、癇癪を起こしたり、ちょっとしたことで泣いたり、グズッたりしても、少し距離を置いたり、「私が悪いから・・・」という風に思わなくなってきています。
「泣きたいんだな」「怒りたいんだな」「悲しいんだな」など、子供の感情を無理に抑えつけようとせず、「感情を味あわせてあげよう」「好きなだけ泣きなさい」というように考えられるようにもなりました。

夫に対しても、以前から薄々気づいていたものの、本当に私が手本にすべき人なのだと改めて思いました。
家庭では特に自分の気持ちに正直で、気分が乗らないから「やらない」という選択を、家族がどう思っても貫ける人です。
以前は「人の気持ちを考えないのか」「思いやりがない」「空気が読めない」とばかり思っていましたが、「自分の気持ちに正直なだけ」と思えたら、夫に対してイライラすることも減りました。
また、以前は「嫌われるかも・・」と思ってなかなかできなかった、料理や洗濯などの家事も「今日はやる気が出ない(調子が悪い)から、何か買ってきて。(自分でやって)」というように正直に伝えることもできてきました。正直に伝えても夫は嫌な顔ひとつせず、常に「別にいいよ」と言ってくれます。
以前は「いいよ」と言われても、「本当はダメなやつ」と思っているんだろうな・・・、イヤイヤやってるんだろうな・・・とすぐ思っていましたが、今は卑屈にならず「ありがとう」と素直に感謝できるようになり、以前より感謝の気持ちもとても大きいです。
(多少はイヤイヤなこともあるかと思いますが(笑))
夫の性格からして本当にやりたくない時は「やだ」というだろうし、そういったことを含め「夫は夫」「子供は子供」「私は私」と家族といえども私とは別の存在であり、1人の人間として本当の意味で尊重できるようになってきたと感じます。

プロコースも楽しみにしております。
本当にありがとうございました。