自分の気持ちや感情を面白いくらいに蔑ろにしていたことが分かり、自分に謝りたいです

(30代、女性、パート主婦)

【チャイルドセラピスト講座 第3回】

1.成長のプロセスにおいての「美化」
自分自身のことに照らし合わせてみて、どう思いますか?

ママ友達とのトラブルについて、もうかなり時間が経っているし恨んでも仕方ないと自分の気持ちを封印していると思います。
でもここに来るまでには美化→被害者でいたいプールを何度も行き来しています。
心の中で、相手も責めましたし自分も責めました。何度も何度も。
いつしか時が経って怒りの気持ちも薄らいで、いつまでも怒っているのが不健康に思え、こんな醜い気持ち、人には言えないと思い、また美化というフタをしたと思います。

でも恵さんが「言葉で直接言いに行かなくても、心の中でイメージとして「ごめんなさい」って謝りに行けば、それは通じるのですよ」と教えて下さった時、真っ先にママ友さんの顔が浮かんで、イメージの中で謝りに行きたい!と思いました。
そう思った時、やっぱりこの問題は私の中で解決していない。まだ美化(フタ)したままなんだなと感じました。

美化(フタ)していた事に気付いた時、私がここまでの気持ちになるまで、一体何があったのだろうと当時を振り返ってみました。
そうしたら何故か仲違いする前は色々心遣いをしてくれていた彼女がいた事を思い出しました。
ちょうどその時彼女の事で心がザワザワとする出来事もあったので、今の自分はどんな気持ちでどうしたいのだろうと考えてみました。心のザワザワも自分なりに向き合ってみました。

今は全く関わりの無い人になってしまったけど、喧嘩別れした訳ではなく一方的に関係を断ってしまったけど、また話したりしたいのかな。
お互い様だったとは言え、あの時私がした事も彼女を傷つけただろうなとずっと思っていたからいつか謝りたいのかな。とか。

いつも浮かぶのは彼女の明るい笑顔です。
嫌いな部分もあるけど、それは私を映す鏡。自分にもそういう部分があるから反応している。本当にそうなんですよね。表では素敵な顔してるけど、内側は少しずるい。私も隠そう隠そうとしてるけど持っている部分です。

そう感じた上で、彼女の事嫌いなのか自分に問いかけたら涙が止まらなくなりました。やっぱり好きなんですね。それを認めたくなくて、ずっと自分の気持ちに抵抗していたと分かりました。
認めたら、かなりスッキリした気分になりました。

2.被害者でいたいプールとは?

傷つけられた(傷つけられたと思っているだけかもだけど)と感じ心が痛い状態。
痛くて痛くて仕方ないから、自分ではなく他者を責めたい状態。私は何にも悪くないのにこんなにも傷つけられていると自己陶酔している状態。
今現在、接触をなるべく避けている母とは、私は今はまだ被害者でいたいプールに浸かっていると思います。
ただ、この問題に関しては被害者でいたいプールから抜けると思えない。
やっぱり私は被害者だと思ってしまいます。

3.コントロールできないのにコントロールしてきたことを、具体的にいくつか例をあげてください。

子供の事に関してコントロールしていることが多いです。

●長女の学習机は何回片付けても一週間後には教科書やプリント、折り紙などの遊び道具が机の上にてんこ盛り状態になります。はっきり言ってとても勉強出来る状態ではない。
本当は自発的に片付けて欲しいけど、まったくその気がないので(ないように見えているだけかもしれないが)何度も片付けなさいと言うのですが、全くやらない。最後は「今のあなたの机、写真を撮って机を買って贈ってくれたばあばに見せちゃうよ」と脅して片付けさせている。

●夕方、「洗濯物畳んだから自分の引き出しにしまってね」と言っても返事したまま放置。「学校と塾の宿題やった?塾の方は一日1ページと決まってるのに昨日やってなかったよね大丈夫??」と聞いてもう~んと言ったままテレビを見ている長女。
いいかげんに私がイライラしてきて関係ない次女にキツイ物言いをしたり、ドアをバタンとわざと大きな音を立てて閉めたりして「お母さん怒ってますよー!!」と態度に出すと慌てて行動を起こす長女。

●夕飯前、私自身の小さい時は率先してお手伝い(箸並べる等)をしていたから、なんとなく子供は手伝ってくれるものと思ってしまい、逆になんにも手伝わないでのんびりテレビを見ている子供達に一人イライライライラ。
またまた大きな音を立てて怒ってますよアピールしてしまう私。
もう数え上げたらきりが無いほどコントロールしている「察してちゃん」の私です。反省。

4.禁句を言わずに、本当の気持ちを言ってみたらどうでしたか?
本当の気持ちがわかりましたか?

夕飯前のお手伝いに関して。自分の感情を感じようと自分の心に向き合った時、自分の小さい時の事を思い出していました。小学生の時、姉と私の交代制でご飯後の洗い物をするのが決まりでした。他にも毎日の洗濯物畳みやお風呂洗い、中学生位からは休日は家中の掃除機掛けも担当していまいした。姉も他の事を担当させられていましたし、父も休日は家の中の細々とした事をやっていました。

母は頭痛持ちで時々寝こむ事もあったせいか、小さい頃の私の中では母は身体が弱いから無理が出来ないという認識だったので、嫌々ながらも大好きなお母さんの手助けになるならと思って頑張ってお手伝いをしていました。お手伝いしないと母も怒ったり憮然として不機嫌になるので、それも嫌でした。

でも今思うと、子供や父にこれだけの事やらせていたから母は随分楽だったろうなと思います。ちなみに母は専業主婦でした。
今の私は家の事も全て自分でやり(主人はゴミ捨て以外何も家の事はしません)、仕事も週2・3日行っていて。。。
フルタイムで働くママさんには敵わないけれど、この半端ない仕事量を毎日こなしているって凄いかも!と思いました。

誰も褒めてはくれないけど、だからこそ自分で自分を褒めて、時々自分でご褒美あげても良い位、家族の為に働いているわと思いました。以前は自分にご褒美なんておこがましいと思っていましたが。

そして、そういう生い立ちがあったから、自分の子供達にはお手伝いを強制したくないなぁとも思いました。

子供にご飯を出し始める前に「お母さんね、朝から朝ご飯やお弁当作って君達を幼稚園や学校に送り出して、その後洗濯・洗い物・掃除してから仕事行って、仕事終わって帰って来てからまた洗濯畳んで夕飯作って、君達をお風呂に入れて、一日中動いてもうヘトヘトなの。だから、ご飯始まる前にお箸だけでいいから並べてくれる?やってもらえたら、お母さんとても助かるし嬉しいな」と話してみました。
長女は「はいはい」という感じながら他の事も手伝ってくれ、次女はお姉ちゃんがやるなら私もとばかりに張り切って手伝ってくれました。
手伝ってくれた事も嬉しかったですが、もうヘトヘトなのって素直に言えた事で気持ちがスッキリしました。
いつもはため息混じりに疲れを感じながら夕飯を食べていましたが、その日は三人で色々話しながら楽しく夕飯を食べました。

5.ひとつ例をあげて、自分自身の身の回りで起きた、自分の領域にいなかった出来事を教えてください。

前回のレポートでも書きましたが、長女は放課後お友達と遊ぶのが大好きな子なので、時々誘った友達全員から今日は遊べないと言われ、しょげて帰って来る事があります。
その時は、長女のことなのに私自身の身をえぐられるように辛いと感じます。

長女が可哀想と思うのと同時に、ママ友ともトラブル起こすような私の子だから人間関係が上手くないのだとか、私が抑圧したり叩いたりして乱暴に育ててしまったから長女の性格がネジ曲がってしまい、その結果がこれなんだと自分を責めていました。

長女はしょげているだけなのに、私は勝手に責められているように感じて、どうにかして次は誰かと遊べるようにしたいと思い、どんな風にお友達に声を掛けたの?とか、それじゃダメだよ、ちゃんと訳を聞いてみたら?とか長女に駄目出ししていました。
そうすると長女もイライラして来て私や次女に八つ当たり。
そうなると今度はせっかくアドバイスしてるのになんなのその態度は!と私も意固地になって。。。
いつも険悪な二人でした。

6.自分の領域にいて、今できることをやってみたらどうでしたか?

長女の事は長女の事。と私から切り離して客観的に見ました。
長女はわかりやすい子なので、帰って来た時の態度でわかります。
深呼吸して、長女の言うことをそのまま繰り返して私も言いました。
「○○ちゃんも○○ちゃんも○○ちゃんも、今日は遊べないって言われたぁ」
「そうかぁ、今日は○○ちゃんも○○ちゃんも○○ちゃんも誘っても断られてしまったのかぁ」
「つまんない~!何しよう~!」
「そうだよねぇ、つまんないよね~、なにしようかね~」

その後は何も言わないで、長女が今夢中になっている習い事で出ていた宿題を取り出して、それに関する書き物と調べ物を始めました。(宿題は、娘→作る作品のタイトルとおおまかなイメージを決めてくる。親→作品を出品する為の申し込み書類の作成)
手を洗い終わった長女が「何してるの?」と聞いてきたので、「今度の会に出す書類を書いているんだよ。みんなどんな題材で出しているか、ネットに参考になる写真が出てないか見てみようか」と声を掛けてみたら、長女の気持ちが切り替わって嬉しそうな声色になりました。

次から次へと楽しい事が浮かんで、上手に気持ちを切り替えられたようでした。
「ママ、今あなたとどんな作品作ろうかって相談するの楽しいな♪どんなのが出来上がるか本当に楽しみだな♪」と伝えてみたら、「今日はお友達と遊ばなくて良かった!だってママとこういう事話すの楽しい!」と言ってもらえました。

7.自分の事を棚に上げて、人の事を否定的に思っていたことは?
どんなことを棚に上げていましたか?

沢山あります。
●長女の机の事。どうしてそんなに散らかせるのだ、散らかしたままで平気なのかと思い、片付けろ片付けろと毎週のように言っていますが、自分が片付けなければいけないパントリーや、クローゼットは1年以上放置したままです。

●好き嫌いの多い我が子達に「野菜・魚・肉、バランス良くなんでも好き嫌いなく食べないと元気に大きくならないよ」と言いながら、自分は嫌いなトマトは絶対食べない。

●仲違いしてしまったママ友さんの事、「彼女達はいつも自分の周りの人の批判ばっかり影で言っているのだよ、酷いよね!」と主人に愚痴っている私。。。主人に言っている時点で私も同じ事をしてますね。

8.依存タイプと、独立タイプ、あなたはどのタイプ?

完全は独立タイプだと思うのですが、依存タイプも混ざっています。
出来るのに出来ないと思っている所があるからです。

9.人が自立していくために、大切なことは何ですか?

愛。愛する事だと思います。
長女との関係に悩み「子育てコーチング」についても少しだけ学びました。
その中では「愛する事」「責任」「人の役に立つ喜び」を子供達に伝えていけば子供達は幸せに自立出来ると教えています。

本格的に子育てコーチングを学んでみたかったのですが、何故か直感で学ぶ事にブレーキを自分で掛けていました。今学んだとしても自分の中には落ちて来ないと思ったからです。なぜならばママ友さんと仲違いし、育ててくれた実の母や父が嫌いになって遠ざけ、長女の赤ちゃん時代に怒りながら叩いていた私がどうやって子供に愛を教えていけるのだろうと感じたのです。こんな私に愛する事なんて教えられる訳がないと感じたからです。

そして、この講座をここまで受けながら分かった事はやっぱり自分が自分を愛していないという事。大人になって家庭を持って子供も生まれ自立していると自分で思っていたけど、それは外側の話で、内側は全く自立していない事も分かりました。
まずは自分を愛したいな。もっと大切にしたいな。

子供を自立させる為に大切な事もまず子供に「愛」する事を教える事。
私みたいな大人になっていても自立していない人が自立する為に必要なのも自分を「愛」する事。
だから、自立しようとする気持ちも大切だけれど、一番ベースとなっていて大切な事は「愛」だと思います。

10.講座3回目全体を通しての感想を書いてください。

講義自体は重くなかったのですが、帰ってからレポート作成にいたるまでが重かったです。本当に重かった。

自分の感情を振り返ったり掘り下げたりという作業を今までして来なかったかがわかりました。また、自分の感じたままの気持ち感情を面白いくらいに蔑ろにしていた事が分かりました。自分に謝りたいです。

恵さんが教えて下さった「自分のその時の気持ちを書き出す事は、ご飯を作るよりも大切!!」という言葉を忘れたくないと思います。

また今回のレポート作成を通して、日々の出来事を自分の領域なのかどうかを意識して過ごすようにすると、自分も相手も傷つけず険悪な雰囲気にならないと分かりました。また、仲違いしたママ友さんへの感情がかなりスッキリしたのでそれはとても嬉しい出来事でした。
4回目もどうぞ宜しくお願いいたします。